「聖石傳説」JAPAN PREMIEREレポート

2002/2/27午後6:30より、東京銀座の「ル・テアトル銀座」で、「聖石傳説JAPAN PREMIERE試写会」が行われました。会場はボックス席を除く座席数754席で、見た感じではほぼいっぱいに来場していたと思います。一般も招待されている試写会ですがマスコミに向けてという趣向が強いと思われ、実際取材陣もけっこうな数が来ていました。気のせいか取材はスチルカメラよりもビデオ録画の方が目立っていたように見えました。


イベント内容は以下のような順で行われました。
  • 和田周三氏によるアコースティックギターのスパニッシュ風演奏
  • 映画パーソナリティ伊藤さとりによる挨拶(司会も兼ねる)
  • ゲストの紹介と登壇(ゲスト一覧は下記を参照)
  • 各ゲストの舞台挨拶
  • 来場できなかったさとう珠緒のボイスメッセージ放送
  • プレゼント抽選(素還真人形2名・台湾ペア旅行1名)
  • マスコミ向け撮影
  • 伍佰ミニライブ
  • 映画「聖石傳説」日本語吹き替え版上映

会場「ル・テアトル銀座」

会場内は撮影禁止なので
写真はここまで(泣)
ゲスト一覧:

黄強華(監督)
黄文擇(原語版のすべての声)
伍佰(主題歌)

子安武人(素還真役)
三木眞一郎(傲笑紅塵役)
関智一(青陽子役)
原口あきまさ(非善類役)

和田周三(ラジオドラマでの挿入曲演奏)

会場入り口(ただし入場は非常階段からだった…)
以下、内容をかいつまんで感想を含めて書いてみます。

[ゲスト舞台挨拶]
 私としてはやはり黄文擇先生が来場された事がいちばん嬉しいですね。強華監督はどうでもいいのか?いえいえ、強華監督が来られたのももちろん嬉しいのですが、監督にはすでに2000年に東京ファンタで「聖石傳説」が上映された際にもお目にかかっていたので。次に嬉しいのは伍佰の来場とライブ!私にとって伍佰は歌手というより映画「ドリフト」の主演の方がイメージ強いのですが、正直なところ間近に見る機会など無いと思っていただけに嬉しかったです。
 挨拶自体はどなたも特別すごい事を言っているわけではなく、ごく普通だったと感じました。せいぜい監督や文擇先生が他の方よりも布袋戯の事などについて詳しく話してくださったという程度でしょうか。あ、監督や伍佰は日本語混じりで冒頭挨拶していました。伍佰はライブの時も頑張って日本語で説明しようと努力していました。このあたり、ファンへのサービス精神強いです☆
印象に残っているといえば、子安氏がいつもの調子で「本当に…本当に…」を連発していたことでしょうか。「本当に代表作」だそうですのでファンの方はお見逃しなく!
 それから、「聖石傳説」の撮影に使われた人形も素還真・傲笑紅塵・剣如冰の3体を会場に持ってきていましたが、傲笑紅塵を監督が、素還真を文擇先生が、剣如冰を原口あきまさ氏が抱えていて、さとう珠緒氏のボイスメッセージ放送の時に原口氏は剣如冰人形を一生懸命うごかしてあたかも彼女が声をあてているように振る舞っていました。これまたファンサービス強し!

[プレゼント抽選会]
 特等とも言える台湾ペア旅行を当てたのは中年のお父さん。もう恐縮して緊張しまくっていたのが印象的でした。
でも、全体からいって当選者数少なすぎ!!それこそプレスシートでもポスター1枚でも嬉しいのだから、もう少し増やしてほしかった。ちなみに私は…もちろん外れました。いや、はずれたから文句を言ってるわけじゃないですよ(笑)

[マスコミ向け撮影]
 舞台挨拶やプレゼント抽選の後にゲスト一同のマスコミ向け撮影が行われましたが、この時くらいしか花束を渡す機会がないのでファンは壇上に向けてダッシュ!運良く伍佰に花束を渡せたファンが数名いたけれども、後は集まったプレスと司会の「花束はここでは渡せません」のアナウンスに阻まれて大方はすごすごと引き返す事に…。
今回は声優に歌手に映画制作者と、ファンとしても非常に貴重な面々が揃っていたのですから直接花束のひとつも手渡したいのが心情というもの。しかし入場時にそのあたりのアナウンスも案内もなく花束や贈り物を受け付けるブースも特には見あたらなかったのに、いざその場になって制止するというのはいかにも不親切でしかもへたをすると危険だったわけでこれは会場側の不手際と言わざるを得ません。
写真撮影・録音禁止としながらもカメラや録音機材のチェックをしなかった事は来場者を信頼しているという点で非常に好感度が高かったのですが、どのような熱心なファンが来場するかを把握できなかった点はミソをつけたというところでしょうか。

[伍佰ミニライブ]
 伍佰はミニライブで、まず「聖石傳説」主題歌「微かな風の中(稀微的風中)」を歌い上げ、次に新作CDから「SNAKE」を披露しました。さすがにライブ会場とはセッティングが違うので音は控えめでしたが、それでも生は迫力がありました。でも、いつも観客総立ちの中で歌ってるのでしょうから、みんな静かに座って聴いている今回のイベントでは伍佰自身が歌いにくかったかも☆

[「聖石傳説」日本語吹き替え版上映]
 初めての日本語吹き替え版。たぶんそうなるだろうとは思っていましたが、もはや原語版とは別物とも言える作品に仕上がっていました。
しかし、それが悪いという意味ではありません。むしろ字幕を追わなくて済むため、非常に画面が見やすかったです。特に霹靂はナレーションが多く人名が難しくしかも多人数出るため字幕が複雑で長くなる傾向があり読むのにはすごく苦労するので、それが無いのはありがたいです。難を言えば場所や人物が登場する最初のシーンではその地名や人名をテロップで入れて欲しかったところです。名称なども難しいためどんな漢字でその読みになっているのかが想像しにくいものがありますので。そういうのは原語版にも無いのですが、あちらでは常に北京語字幕が下に出ていたためその必要はなく、日本語吹き替えだと逆に何も字幕が出ないためその部分だけは補助的に追加しておいてほしかったわけです。
それから私は最初に「聖石傳説」を見たのが台湾でしたので公開版を見たことが1度だけあるのですが、その後発売されたDVDなどでは編集が追加され全長が2時間を越えており、実のところ公開版を見直す事ができない状況になっています。ところが今回の日本版はこの公開版が基になっているため30分ほど短い短縮版(と言っていいのか?^_^;)であり、これまで何回も見ている全長版から比べるといくつかのシーンがごっそり減っているためやはりそのあたりも少し気になりました。大まかには公開版では殺伐としたシーンが切られているのですが、素還真が謎を解くシーンや非善類が鍵を手に入れるシーン、またクライマックスの「あの」シーンなども切られているのはDVDを見慣れている身にはチと寂しいものがありました。DVD化の際にはぜひとも全長版でも吹き替え版も作っていただきたいと思います。(でもその際には公開版と両方収録してくださいね〜。)
 吹き替えの声についてですが、素還真が渋い中年風から明るいお兄さん系になっていたり剣如冰がか細い文擇声(笑)からちょっとおきゃんなお姉さんになっていたりはしますが、メインキャラについては概ね違和感は無いです。もちろん元となる文擇先生の声とは違いますが、作品全体のイメージを貶めるというものではなくむしろ日本向けのアレンジとして受け入れられる範囲だと思います。(その好みは人によってあるでしょうけど。)ですが、非善類の吹き替えは正直なところいただけません。非善類と善類の存在について作品中で悩んでいるのに、あたかも非善類はお茶らけばかりのギャグキャラというイメージの固め方は作品の意味をも変えかねません。これは吹き替えている原口氏が悪いという意味ではありませんので念のため。
 日本語吹き替え自身については元々賛否両論あるのは目に見えていますが、私はこれによって霹靂世界が広がると思っており好意的にとらえています。ただし伝統芸能である点も忘れてはならず、必ず原語版も存在するという事を尊重して映画やテレビも公開・放送・販売を考慮していただきたいです。何より、文擇先生のあの口上は最初はとまどいますが、慣れるとなんともいえない癖になりますからねぇ☆

[終わってみて思う]
 イベントとしては、約3時間弱にまとまっていてこじんまりとした中にもゲストの舞台挨拶やミニライブなど非常に豪華な点も詰めこまれた楽しいものでした。もちろん上に書いたように不満点などもありますが、映画にジャンルを限らずこういったイベントはぜひ回を重ねてほしいです。できれば、もっとも〜っと小さい劇場で構いませんので「布袋戯」の実演なども見てみたいですね。もしくはあの会場や、同じ銀座ならば博品館劇場などでも良いので、霹靂の舞台劇なども見てみたいです。でもまずは映画にほど良くヒットして頂いて、次にTV版が続々と日本に入ってくる事を期待して止みません。というかお願いだから持ってきて!私の夢は日本でのTV版の連続放映(できれば地上波)なんですから☆ ^_^



注:文中で敬称の付け方が偏ってますが、監督や文擇先生はふだん私が読んでる癖からです。
  伍佰も敬称を略してますが、これも「伍佰氏」となるとなんかいつもとイメージ違うので…。
  という事で、他意は一切ありませんので念のため。

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